2.2 HTMLの基本書式

HTMLのタグは100種類以上あり、それぞれ多様な役割を持っています。基本的な書式を覚えていくことが上達へのポイントです。

2.2.1 書式の基本と名称

図 2.2.1 HTMLの基本書式

1. タグ

HTMLタグは小なり記号「<」と大なり記号「>」で囲まれた部分を指します。開始タグと終了タグを合わせてタグと呼びます。

2. 開始タグ

タグは、必ず開始タグで始まります。開始タグは「<」の後にタグ名が続きます。また、開始タグには属性を含めることができます。

3. 終了タグ

多くのタグには終了タグがあり、開始タグと終了タグで、要素の内容を囲みます。終了タグは、「<」に「/」、それにタグ名が続き、「>」で終わります。また、終了タグに属性が含まれることはありません。終了タグが不要なタグもあります。

4. タグ名

開始タグ、終了タグともに「<>」の中には、タグ名が記述されています。図2.2.1の書式例では、「p」がタグ名です。<p>タグとは、paragraph(段落)の略で、<p>~</p>で囲まれた部分がひとつの段落であることを表します。

5. 属性

タグに追加的な情報を付加するには、属性を使います。属性は必須ではなく、全く使用しないこともあれば、複数使用することもあります。また、個々のタグによって使える属性が決まっています。

6. 属性値

タグに追加する属性には、何らかの値を設定しておく必要があります。その値に相当するのが属性値です。属性と属性値はセットで記述します。また、属性値は原則としてダブルクォーテーション「”」で囲みます。

7. 要素

開始タグと終了タグは、ひとつのセットになり、タグによって役割と範囲を示された文書の構成要素を要素と呼びます。ひとつのHTML文書は、複数の要素で構成されています。