6.3 paddingプロパティ

padding(パディング)プロパティは、コンテンツの周囲に余白を定義するプロパティです。コンテンツエリアの周囲すべてに同じ余白を設定するには、プロパティをpaddingとし、値を1つ定義します。周囲に個別の余白を設定するには、場所に応じて、padding-top、padding-right、padding-bottom、padding-leftと記述します。値には長さや%などがあります。

paddingはショートハンドプロパティのため、周囲の余白をまとめて指定できます。その場合には、1つ以上4つまでの値を空白区切りで指定します。値の数により、定義する余白の対象が異なります。

値の数 適用場所の順序 記述例 余白の内容
値が1つ 上下左右すべて padding: 10px 上下左右それぞれに10px
値が2つ 上下と左右 padding: 5px 10px 上下に5px、左右に10px
値が3つ 上、左右、下 padding: 3px 10px 5px 上は3px、左右は10px、下は5px
値が4つ 上、右、下、左 padding: 3px 5px 8px 10px 上は3px、右は5px、下は8px、左は10px

表 6.3.1 : 値の指定方法

➢ paddingの記述例

セレクタ {
    padding: 値;
}

スタイルを記述して実際の表示を確認しましょう。

①ソースフォルダ    :webpage/ch06
②ファイル名      :padding.html

➢ padding.html

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
    <head>
        <meta charset="UTF-8">
        <title>padding プロパティ</title>
        <style>
            .title {
                border: 5px solid orange;
                padding-top: 20px;
                padding-left: 100px;
            }

            .content {
                border: 10px dotted #20b392;
                padding: 0 0 50px 200px;
            }
        </style>
    </head>
    <body>
        <h1 class="title">padding プロパティの確認</h1>
        <div class="content">
            <p>点線にしてみました</p>
        </div>
    </body>
</html>

<h1 class=”title”></h1>のコンテンツとボーダーの左と上の間に余白が生まれ、文字の位置が少し右にずれて表示されます。同様に<div class=”content”></div>のコンテンツとボーダーの左と下の間に余白が生まれ。<p>要素がずれて表示されます。

◉ショートハンドプロパティとは

ボックスのマージンやパディングを指定するとき、margin-topやmargin-rightなど似たようなプロパティをいくつも記述するのは大変です。この記述の手間を軽減するのが、ショートハンドプロパティです。

マージンの指定には、marginプロパティ、パディングの指定にはpaddingプロパティを使用します。これらのプロパティを使用すれば、マージンやパディングの指定を1行で行うことができます。また、borderプロパティでもショートハンドプロパティで指定することができます。