1.3 WEBサイト制作の流れ

WEBサイトをインターネットに公開するまでの作業には、どんな情報を掲載するかを考える「構想段階」、HTMLやCSSファイルを作成する「制作段階」、インターネットに公開して更新を行う「運用段階」と、大きく分けて3つの段階があります。本テキストでは主に「制作段階」を学習しますが、WEBサイト制作全体の大まかな流れを把握しておくと学習がしやすくなります。WEBサイトは、一般的に次のような流れで制作します。

1.構想を練る

WEBサイトを作成するには、まずWEBサイトを通してどんなことを伝えたいかといった目的やテーマを考え、決めなければいけません。

2.コンテンツを決める

決定したテーマに基づいて、WEBページに載せたいコンテンツを決めます。

3.WEBページを組み立てる

コンテンツの内容が決まったら、それぞれの情報への導線を考えます。まずはWEBサイトの入り口となるトップページを配置し、そこから各WEBページに移動できるようにします。各ページの関連性を確認しながらWEBページを組み立てるには、サイトマップと呼ばれるWEBサイトの設計図を作成すると確認がしやすくなります。

4.ページのデザインを考える

デザインはWEBサイトの目的やテーマに応じたものします。各ページに共通したデザインを用いることで、WEBサイト全体に統一感が生まれます。また、見た目の華やかさだけでなく、ユーザにとって利用しやすいデザインであることが重要です。

5.HTMLファイルを作成する

デザインが決まったら、WEBページの元となるHTMLファイルを作成します。HTMLファイルには文字や画像といった要素のみを記述し、デザインに関する設定はHTMLファイルに記述せず、CSSファイルに記述します。

6.CSSファイルを作成し、レイアウトを整える

HTMLの作成が完了したら、レイアウトを整え、考えたデザインを実現するためにCSSファイルを記述します。

7.ブラウザで確認する

HTMLファイルやCSSファイルはそのままでは文字や記号が並んだだけのテキストファイルなので、ブラウザ上で表示を確認しながら作業を行います。少し書いては確認し、少し書いては確認するの繰り返しです。少しずつ完成に近づけていきます。

8.インターネットに公開する

完成した段階では、WEBサイトのデータは作成者のコンピュータの中にだけ保存されているだけです。インターネット上に公開するには、WEBサーバというコンピュータにファイルを送る必要があります